20代男性 腰椎椎間板ヘルニアが改善

来院動機

痛みがずっと続き日常生活に支障が出てきたためHPを見て来院。

カウンセリング

カウンセリング内容

痛みの出たきっかけ

元々ブラジリアン柔術をしていて2〜3年前に腰椎椎間板ヘルニアと診断。
中学生の時に側湾症と診断され、姿勢を気にしている。

 

どのような時に痛みがでるか

起床時動作、寝る時の痛み、ブラジリアン柔術をしようとすると痛みがあり、運動することができない。

 

身体所見と治療、経過

初回施術

腰から殿部までの強い炎症を確認し、患部を安静にするための処置(アイシング)
腰から大腿部までの筋緊張に対して手技療法(筋肉調整)
姿勢分析を行った際、骨格の歪み側弯部位に対してローラー施術(背骨矯正)

2回目の施術(2日後)

炎症が落ち着き、痛みが軽減してきたことを確認。
筋肉調整、アイシング、背骨矯正でアプローチ痛みの度合い10段階中7
日常生活での姿勢指導(WB体操)

3回目の施術(5日後)

殿部〜大腿部のしびれ軽減
起き上がり、姿勢を意識した際に腰の痛み。筋肉量が落ちている。(インナーマッスルトレーニング)

2週間後の施術(8回目の施術)

起き上がりの痛み、姿勢を意識した際痛みの度合い10段階中3
再度姿勢分析を行い、側湾部位気になるという声があったため全身矯正を行なった(特別診療)

1ヶ月後の施術

しびれ消失、痛みの頻度減少。
軽い運動を再開(ウォーキング)

 

担当者のコメント

この症例では、本症例では、長年にわたるブラジリアン柔術の練習による腰椎への疲労の蓄積に加え、日常生活における不良姿勢が重なり、腰椎椎間板ヘルニアを発症したと考えられます。
急性期には適切な処置を行い、併せてEMS、脊椎矯正、手技療法、生活習慣の改善を実施した結果、早期に回復し、仕事や運動への復帰が可能となりました。
発症の原因となっていた骨格の歪みの改善や、疼痛および炎症症状に対する冷却療法が、早期回復に大きく寄与しました。

リハビリテーションにおいては、疼痛の軽減のみならず、筋力強化にも重点を置き、機能回復を図りました。
今後は再発予防を目的とした体づくりを重視し、特別診療を取り入れながら、定期的なメンテナンスを行っていく方針です。

腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が飛び出すことによって周りの神経を圧迫してしまい痛みやしびれなどの症状を引き起こします。

20歳〜40代の男性に好発しやすく重い荷物を持ち上げる方や激しいスポーツをされる方が発症しやすくなります。適切な治療に加え、骨格矯正やインナーマッスルのトレーニング、生活習慣の改善を行うことで、早期の回復と日常生活動作の改善が期待できます。
急性期においては、安静の保持、鎮痛処置、炎症の抑制に努めるとともに、鍼灸治療による鎮痛効果も有効です。

リハビリテーションでは、単に痛みを和らげるだけでなく、関節可動域の改善や筋力の強化を図り、さらに患者様それぞれの生活習慣に合わせたプログラムを組むことが必要となります。

また、再発を予防するためには、日常生活において腰に負担をかけない姿勢や動作を心がけること、適度な運動習慣を取り入れること、そしてセルフケアを継続して行うことが大切です。